スマートフォンを使っていると、知らない番号や送信元からSMSやショートメールが届くことがあります。
一見すると金融機関や宅配業者を装った内容に見えても、実際には詐欺やフィッシングを目的とした「迷惑SMS」であるケースが増えています。
ここでは、迷惑SMSの特徴的な見分け方と、スマホでできるブロック方法を詳しく解説します。
安心してスマホを利用するために、ぜひ日常生活に取り入れてください。
迷惑SMS・ショートメールの見分け方
1. 不自然なリンクが含まれている
迷惑SMSの典型的な特徴は、不自然なURLが記載されていることです。
一見すると正規の企業サイトに似ていますが、よく見ると文字列に違和感があることが多いです。
例えば、正規サイトでは「.co.jp」なのに「.xyz」や「.top」など見慣れないドメインを使っているケースがあります。
このようなURLをクリックすると、偽のログインページや不正アプリのダウンロード画面に誘導される危険があります。
2. 個人情報を求める内容
「アカウント情報を入力してください」「認証コードを送ってください」など、個人情報を直接聞き出そうとするSMSは危険です。
正規の企業がSMSで暗証番号やカード情報を求めることはありません。
情報を入力してしまうと、不正利用や詐欺被害につながるリスクがあります。
3. 宛名がなく一斉送信されている
迷惑SMSは不特定多数に送られるため、「〇〇様」などの宛名が入っていないことが多いです。
単に「お客様」「利用者様」とだけ書かれている場合は注意が必要です。
正規のサービスであれば、利用登録時の名前を反映して送信されるのが一般的です。
スマホでのブロック方法(iPhone/Android)
iPhoneでのブロック設定
iPhoneの場合、迷惑SMSを受信した際は以下の手順で簡単にブロックできます。
1. 「メッセージ」アプリを開く
2. 該当するSMSを表示
3. 画面右上の「詳細」または「情報」ボタンをタップ
4. 「この発信者をブロック」を選択
さらに「設定」→「メッセージ」→「不明な差出人をフィルタ」をオンにすると、連絡先にない相手からのSMSを自動的に別フォルダに振り分けることができます。
Androidでのブロック設定
Androidでは機種やキャリアによって多少手順が異なりますが、基本的には以下の流れです。
1. 「メッセージ」アプリを開く
2. ブロックしたいSMSを長押し
3. メニューから「番号をブロック」または「迷惑メッセージに登録」を選択
多くのAndroidスマホには迷惑SMS対策機能が標準搭載されており、着信拒否と同じように簡単にブロックできます。
また、NTTドコモ・au・ソフトバンクなどのキャリアが提供する「迷惑メッセージブロックサービス」を利用することで、より強力に防ぐことも可能です。
迷惑SMSを受け取ったときの注意点
怪しいと思ったらリンクを開かない
少しでも不審に感じたら、リンクをタップせずに削除しましょう。
一度開いてしまうと不正アプリのダウンロードや個人情報の入力画面に誘導されることがあります。
不安な場合は公式サイトで確認する
宅配業者や銀行などを名乗るSMSが届いた場合は、必ず公式アプリや公式サイトから案内があるか確認してください。
本物であれば必ず公式サービスにも同様の通知が表示されるはずです。
公的機関に相談する
「被害に遭ってしまったかもしれない」「クリックしてしまった」などの場合は、消費生活センター(188)や警察庁のサイバー犯罪相談窓口に相談することが大切です。
まとめ:迷惑SMSは出ない・開かない・ブロックする
迷惑SMSやショートメールは誰にでも届く可能性があります。
特に宅配業者や金融機関を装ったものは巧妙で、一見すると本物と見分けがつかない場合があります。
しかし、特徴を理解して冷静に対処すれば被害を未然に防ぐことができます。
– 不自然なリンクや個人情報要求は要注意
– 怪しいSMSは開かず削除
– iPhoneやAndroidの設定でブロック
– 不安があれば公的機関へ相談
このように日頃から警戒心を持ち、迷惑SMSをブロックする習慣を身につけることで、安心してスマホを使い続けることができるでしょう。