はじめに
0570565511【0570-565-511】 という電話番号を
記載したメールが送られてきて、
ETC利用照会サービス事務局 を名乗る業者から
【重要】ETC利用照会サービス ご利用継続のお願い
という件名のメールが届いたという報告が相次いでいます。
メールの文面は非常に巧妙で、
「最終ログインから120日が経過しています」
「150日間ログインがない場合、自動的に登録が解約されます」
といった、まるで本物のETC利用照会サービスからの連絡のような内容です。
しかし、これは実際の
フィッシング詐欺メール
である可能性が非常に高く、
偽サイトに誘導して個人情報やログイン情報を
盗み取ることを目的としている悪質な手口です。
メールの内容と手口の特徴
本物そっくりの文面で信頼を装う
件名や本文には「ETC利用照会サービス事務局」という
正規の名称が使われており、
実際の運営組織(東日本高速道路株式会社・NEXCO中日本・NEXCO西日本)が
運営する公式サービスを思わせる構成になっています。
特に次のような記載があり、
一見すると信頼できる通知のように見えます。
- 「最終ログインから120日が経過」などと正確さを装う
- 「150日間ログインがないと自動解約」と不安を煽る
- 「公式サイトで継続手続きを」と手順を丁寧に説明する
- 「当社はメールでリンクを送付しません」と安全性を演出する
- 「ETC利用照会サービス 公式サイトはこちら」などのリンクを設置
しかし、実際にはこの「公式サイトはこちら」というリンクが
偽サイトへの誘導リンク になっており、
アクセスしてログイン情報を入力すると、
アカウント情報が盗まれてしまう仕組みです。
偽装メールでよく使われるトリック
正規の電話番号を記載して信用を得る
メールには実際に
ETC利用照会サービスのサポート番号と同じ
0570-565-511
が記載されています。
これにより「本物の連絡だ」と
誤認させる狙いがありますが、
実際にこの番号に電話をかけても、
詐欺業者とは無関係な本物の窓口につながる場合もあり、
悪質業者が「正規番号を無断利用」している可能性が高いです。
メール文面の一部を本物からコピー
詐欺業者は本物のETC利用照会サービス公式サイトにある
説明文をそのままコピーして利用しており、
文面に不自然な点が少ないのが特徴です。
ただし、差出人アドレス・リンク先URL・
ドメイン名などをよく見ると、
公式の「etc-meisai.jp」ではない
不審な文字列が含まれていることが多いです。
このメールが届いたときの対応方法
- メール内のリンクを絶対にクリックしない
- 本文に記載の電話番号には連絡しない
- 「ETC利用照会サービス」と検索して公式サイトへアクセスする
- ログインが必要な場合は、必ず公式URL「https://www.etc-meisai.jp/」から行う
- 不審なメールはそのまま削除する
- 被害が発生した場合は警察やIPA(情報処理推進機構)へ相談する
公式サービスからの本物の通知との違い
本物のETC利用照会サービスはメールリンクを送らない
公式のETC利用照会サービスでは、
ログイン案内などの目的で
メール本文中に直接リンクを貼ることはありません。
また、アカウントの自動削除に関する通知は
公式サイト上やログイン後に表示されるものであり、
メールのみで警告することはありません。
送信元ドメインを確認
本物の通知は「@etc-meisai.jp」ドメインから送信されます。
異なるドメイン(例:@info-etcjp.com、@etcregister.coなど)の場合は
確実に偽メールです。
もしクリックしてしまったら
誤ってメール内のリンクを開いてしまった場合でも、
情報を入力していなければ被害の可能性は低いです。
ただし、ユーザーIDやパスワードを入力してしまった場合は、
すぐに公式サイトからログインし直し、
パスワードを変更してください。
さらに、念のためETCカード会社にも
不正利用の有無を確認しておくと安心です。
まとめ
0570565511【0570-565-511】 と記載された
「ETC利用照会サービス事務局」を名乗るメールは、
個人情報を盗み取るフィッシング詐欺メール
の可能性が非常に高いものです。
本物のETC利用照会サービスでは、
メール内でリンクを案内することはありません。
メールに記載されたリンクは開かず、
公式サイト(https://www.etc-meisai.jp/)を
ブラウザで直接検索・入力してアクセスしてください。
不審なメールは無視・削除し、
万が一情報を入力してしまった場合は、
すぐにパスワード変更と警察・IPAへの相談を行いましょう。

