「お荷物をお届けしましたが、不在のため持ち帰りました」——そんなSMSが届いても、記載されたURLをすぐに開かないでください。
実在する宅配便業者を装い、偽サイトへ誘導するフィッシング詐欺が確認されています。荷物を待っているタイミングだと本物だと思い込みやすいため、落ち着いて確認することが大切です。
この記事では、偽の不在通知SMSを見分けるポイント、URLを開いてしまった場合の対処法、個人情報やカード情報を入力したときに急いで行うべきことを整理します。
宅配便の不在通知SMSは本物?まず知っておきたいこと
宅配便業者を装った偽SMSでは、「不在のため荷物を持ち帰りました」「再配達はこちらから」などと案内し、メッセージ内のURLから偽サイトへ誘導する手口があります。画面が本物そっくりに作られている場合もあり、見た目だけで判断するのは危険です。
警察庁や国民生活センターも、宅配便の不在通知を装うSMSや、リンク先で個人情報・認証情報を入力させるフィッシングについて注意を呼びかけています。
- 荷物を注文した覚えがあっても、SMSのURLをそのまま開かない
- 「再配達手続き」「本人確認」「手数料の支払い」を急がせる表示に注意する
- アプリのインストールや、ID・パスワード・認証コードの入力を求められても応じない
- 配送状況は、公式アプリや自分で検索した公式サイトから確認する
偽の不在通知SMSを見分ける4つのポイント
1.メッセージ内のURLに見覚えがない
短縮URLや、会社名に似た文字列を含む不自然なドメインが使われることがあります。
ただし、URLの見た目だけで真偽を確実に判定するのは難しいため、リンクを開いて確かめる方法は避けましょう。
2.荷物の心当たりがないのに再配達を促す
注文していない荷物について通知が届いた場合は特に慎重に対応してください。
一方で、実際に荷物を待っている場合でも、偽SMSが届く可能性はあります。「荷物に心当たりがあるか」だけを判断材料にしないことが大切です。
3.アプリのインストールや設定変更を求める
リンク先で「配送状況を確認するため」などと説明し、提供元が不明なアプリのインストールを求めるケースがあります。
SMSのリンク先からアプリを入れず、必要なアプリは公式ストアで提供元を確認して入手してください。
4.個人情報やカード情報、認証コードを入力させる
氏名・住所・電話番号に加え、クレジットカード番号、アカウントのパスワード、SMSで届いた認証コードなどを入力させようとする画面には注意が必要です。
不在通知の確認を理由に、安易に重要な情報を入力しないでください。
偽SMSが届いたときの安全な対処法
「荷物の不在を知らせるSMS」が届いた時に使える
安全な対処法については、以下のような方法があります。
- リンクを開かず、返信もしない。
送信元へ電話をかけ直すことも避けましょう。 - 公式アプリ・公式サイトで荷物を確認。
送り状番号が分かる場合は、公式の追跡ページに自分で入力して調べるのが安全です。 - SMSの削除や迷惑メッセージとして報告を行う。
必要があれば、証拠として画面をスクリーンショットなどで保存してから削除しましょう。 - 同じようなSMSが届いても、リンクから手続きをしない。
不安なときは配送会社の公式窓口に自分で連絡して確認するのが安全です。
確認のコツ:検索結果の広告や、SMS内の電話番号をそのまま利用するのではなく、配送会社の公式アプリ、ブックマーク済みの公式サイト、または公式サイトに掲載された窓口を使いましょう。
URLを開いてしまった場合はどうする?
URLを開いただけで、必ず被害が発生するとは限りません。
まずは追加操作をやめ、アプリのインストールや情報入力をしていないかを確認してください。
画面を閉じ、通知やダウンロード履歴などに不審なものがないかも確認します。
不明なアプリをインストールした場合
アプリをインストールしてしまった場合は、ネットワーク接続を切るなどして拡散や追加通信を防ぎ、アプリを削除してください。
端末やOSによって適切な対応が異なるため、携帯電話会社や端末メーカーの公式サポートにも相談しましょう。
アプリを削除しただけで安全と決めつけず、不審な動作が続く場合は専門窓口に確認してください。
ID・パスワードを入力した場合
正規の公式サイトやアプリから、入力したアカウントのパスワードをすぐに変更してください。
同じパスワードを使い回しているサービスも変更し、ログイン履歴や登録情報に不審な変更がないか確認します。
二段階認証などの安全機能が利用できる場合は有効にしましょう。
クレジットカード情報や認証コードを入力した場合
カード会社や決済サービスの公式窓口へすぐに連絡し、利用停止や不正利用の確認について相談してください。
携帯電話料金と合算するキャリア決済の情報を入力した場合も、契約している携帯電話会社へ連絡します。
利用明細や決済履歴を確認し、身に覚えのない請求があれば記録を残してください。
情報を入力してしまったら、放置しないでください。
パスワード変更、カード会社・携帯電話会社への連絡、不正利用の確認を早めに進めましょう。被害が疑われる場合は、警察や消費生活センターにも相談してください。
困ったときの相談先
金銭被害や個人情報の流出が心配な場合は、状況に応じて次の窓口に相談できます。
- 消費者ホットライン「188」
最寄りの消費生活センターなどを案内してもらえます。 - 警察相談専用電話「#9110」
詐欺被害や不審な連絡について、警察に相談したい場合の窓口です。 - 利用中のクレジットカード会社・携帯電話会社
カード情報やキャリア決済の不正利用が心配なときは、各社の公式窓口へ速やかに連絡します。 - 配送会社の公式窓口
荷物の状況が分からないときは、SMSに記載された連絡先ではなく、公式サイトに掲載された窓口を利用します。
不在通知SMSに関する「よくある疑問」Q&A
SMSのURLを開いただけでも危険ですか?
URLを開いただけで必ず被害が起きるわけではありません。
ただし、追加の操作をせず、アプリのインストールや情報入力をしていないか確認してください。不審なアプリを入れた場合や端末に異常がある場合は、携帯電話会社や端末メーカーのサポートに相談しましょう。
本当に荷物を待っているときはどう確認すればいいですか?
SMSのリンクを使わず、配送会社の公式アプリや公式サイトを自分で開いて確認してください。
通販サイトの注文履歴や発送通知から追跡番号を確認する方法もあります。
入力した情報が悪用されているか分からない場合は?
不正利用が確認できていなくても、入力した情報の種類に応じてパスワード変更やカード会社への連絡を進めてください。
請求明細やログイン履歴をしばらく確認し、不審な動きがあれば速やかに各サービスの窓口へ相談しましょう。
まとめ:不在通知SMSのリンクから手続きしない
宅配便の不在通知を装う偽SMSは、偽サイトへ誘導して個人情報や決済情報を盗み取ろうとすることがあります。
実際に荷物を待っている場合でも、メッセージ内のURLを安易に開かず、公式アプリや公式サイトから配送状況を確認する習慣をつけましょう。
