「マイナポータルからのお知らせ」
「マイナンバーカードの電子証明書の有効期限が近づいています」
「期限までに更新しないと利用できなくなります」
――このようなメールが届いたら、すぐにリンクを押さずに注意してください。
2026年も、マイナポータルや行政機関を装い、偽サイトへ誘導して暗証番号やクレジットカード情報などを入力させようとする詐欺メールが確認されています。
特に「電子証明書の有効期限」を理由に急がせるメールには注意が必要です。
- マイナポータルを名乗るメール内のリンクは、安易に開かない
- 電子証明書の有効期限通知は、原則として有効期限の2~3か月前を目途に封書で届く
- メールのリンク先で、暗証番号・マイナンバー・カード情報・クレジットカード情報を入力しない
マイナポータルを装う詐欺メールとは?
マイナポータルは、行政手続きや自分の情報の確認などに利用するオンラインサービスです。
詐欺メールでは、サービス名や行政機関らしい表現を無断で使い、本物の通知のように見せかけます。
メール本文に公式サイトらしいURLが表示されていても、
実際のリンク先が別の偽サイトになっている場合があります。
偽サイトに誘導する目的は、ログイン情報や暗証番号、個人情報、クレジットカード番号などを盗み取ることです。
入力した情報が悪用され、アカウントへの不正アクセスやカードの不正利用につながるおそれがあります。
デジタル庁やマイナポータルの公式案内でも、マイナポータルを装った不審なメールや偽サイトへの注意が呼びかけられています。
見た目や文面だけで本物と決めつけず、リンクを開かずに確認することが重要です。
特に注意したいメールの文面
1.「電子証明書の有効期限が近づいています」
- 「電子証明書の期限が切れる」
- 「本日中に更新してください」
- 「更新しないと行政サービスが停止します」
などと案内し、リンク先で手続きをさせようとする手口です。
マイナンバーカードや電子証明書の有効期限に関する通知は、
通常、有効期限の2~3か月前を目途に、住民登録地の住所へ封書で送付されます。
マイナポータルから更新案内メールが送られることはないと、自治体などが注意喚起しています。
更新時期が気になる場合は、メール内のリンクではなく、自治体の窓口や公式案内で確認してください。
2.「不審なアクセスがありました」
- 「第三者があなたのアカウントにアクセスしました」
- 「本人確認が必要です」
などと不安をあおり、「オンライン確認画面へ」などのリンクを押すよう促します。
警察やサイバーセキュリティ部門を名乗るケースもあります。
不正アクセスが心配でも、メールのリンクからログインしないでください。自分で公式サイトのアドレスを入力するか、普段利用している公式アプリから確認しましょう。
3.「給付金・ポイントが受け取れます」
- 「給付金の対象です」
- 「ポイントを受け取れます」
- 「還付金の申請期限が迫っています」
などと案内し、口座情報やカード情報の入力へ誘導する手口もあります。
お金を受け取る話であっても、突然届いたメールから個人情報を入力するのは危険です。
4.「手続きが未完了」「アカウントを停止します」
- 「未完了の手続きがあります」
- 「期限を過ぎるとアカウントを停止します」
などと書き、短い期限を設定して焦らせるケースです。
行政サービスに関する通知に見えても、急いでリンクを押させる文面は慎重に扱いましょう。
詐欺メールを見分けるためのチェックポイント
- メールで電子証明書の更新を促し、リンクを押すよう求めている
- 「今すぐ」「本日中」「利用停止」など、強い言葉で急がせている
- 暗証番号、マイナンバー、カード番号、口座情報の入力を求める
- リンクに表示されたURLと、実際のリンク先が一致していない
- 送信元のメールアドレスやドメインが不自然、または公式情報と一致しない
- 日本語の不自然さ、過剰な記号、あいまいな宛名などが目立つ
- メールに返信する、添付ファイルを開く、アプリを入れるよう求める
ただし、誤字がないメールや、実在する組織名・ロゴを使ったメールでも詐欺の可能性があります。
送信元の表示名だけでは判断できません。
また、送信元アドレスが本物らしく見えても偽装されている場合があるため、アドレスの確認だけで安全と決めつけないでください。
本物か確認したいときの安全な方法
メールの内容が本物なのか安全に確認するには、
このような方法があります。
- メール内のリンクや添付ファイルを開かない。
- 公式サイトを自分で開く。
- ブラウザーに公式アドレスを入力するか、検索結果を利用する場合は公式機関のドメインを慎重に確認する。
- 更新時期は自治体に確認する。
- 電子証明書やカードの有効期限が気になる場合は、住民登録地の市区町村窓口などに問い合わせる。
- マイナポータル公式の「メンテナンス・重要なお知らせ」や、デジタル庁の案内を確認する。
- 自分だけで判断できなければ、自治体や消費者ホットライン188や警察相談専用電話#9110などに相談する。
- 暗証番号やログイン情報を入力してしまった場合
- クレジットカード情報や銀行口座情報を入力してしまった場合
- リンクを開いただけで、他に何もしていない場合
- 公式サイトや公式アプリから、パスワードを変更する
- 同じパスワードを他のサービスで使っていれば、そちらも変更する
- 不審なログイン通知やアカウントの利用履歴を確認する
- 速やかに公式窓口や自治体へ相談する
- 同じ情報を使っている銀行・決済サービスがあれば、それぞれの公式窓口に連絡する
- カード会社・金融機関の公式窓口へ直ちに連絡する
- カード停止や再発行、口座の確認など、必要な対応を相談する
- 利用明細・入出金履歴を確認し、身に覚えのない取引があれば報告する
- メールや偽サイトのURL、入力した日時、届いた文面を記録しておく
- 金銭被害や不正利用が疑われる場合は、警察にも相談する
- マイナンバー総合フリーダイヤル
0120-95-0178。マイナンバー制度全般の問い合わせ先。受付時間は公式ページで確認してください。 - 消費者ホットライン「188」
詐欺メールに関連する請求や契約、金銭トラブルなどの相談。 - 警察相談専用電話「#9110」
詐欺の疑いがある連絡や、犯罪被害に関する相談。 - 市区町村の窓口
カードや電子証明書の有効期限、更新手続きの確認。 - マイナポータル「心当たりがないメールが届きました」
- デジタル庁「マイナポータルを騙った詐欺メール及び偽サイトに関する注意喚起」
- 消費者庁「マイナンバー制度に便乗した不正な勧誘や個人情報の取得にご注意ください」
- メール内のリンク・添付ファイルを開かない
- 暗証番号やカード情報を入力しない
- 更新時期は封書や自治体の公式窓口で確認する
- 個人情報を入力してしまったら、内容に応じてカード会社・金融機関・公式窓口へ連絡する
- 判断に迷ったら188、#9110などの相談窓口を利用する
検索結果に表示された広告や、メール本文に記載された電話番号を安易に利用するのも避けましょう。
問い合わせ先は公式サイトに掲載された連絡先から確認するのが安全です。
偽サイトで情報を入力してしまった場合の対処法
もし、偽サイトで情報を入力してしまったり、
リンクを開いてしまった場合は、どうすれば良いのでしょう?
ここでは、ケース別にそれぞれ対処法をお伝えしていきます。
1.暗証番号やログイン情報を入力してしまった場合
もし、本物からのメールなのか確認する前に
暗証番号やログイン情報を入力してしまった場合は、
できるだけ早く以下の対策を行いましょう。
マイナンバーカードの暗証番号を入力した場合は、どの暗証番号を入力したかを整理し、公式窓口や市区町村に相談してください。
カードの暗証番号を入力したという理由だけで、すべての情報が直ちに悪用されたと断定はできませんが、放置せずに確認することが大切です。
2.クレジットカード番号や銀行情報を入力してしまった場合
カード情報を入力した場合は、請求が発生するまで待たず、
すぐにカード会社へ連絡してください。
身に覚えのない請求が見つかったときの確認手順は、こちらの記事も参考になります。

3.リンクを開いただけの場合
リンクを開いただけで、必ず情報を盗まれたとは限りません。
ページを閉じ、個人情報を入力していないか、ファイルをダウンロードしていないか、アプリや構成プロファイルなどをインストールしていないか確認してください。
ファイルを開いた、アプリを入れた、端末に不審な変化がある場合は、端末のセキュリティ確認を行い、必要に応じて公式サポートに相談しましょう。
相談先と公式情報
困った時は、以下の相談先に連絡するのがおすすめです。
なお、公式情報の参照元は、こちらになります。
よくある質問
マイナポータルから更新案内のメールが来ることはありますか?
電子証明書の更新をメールで案内し、リンクから手続きを促すメールには注意してください。有効期限通知は、通常、期限の2~3か月前を目途に封書で届きます。実際の更新時期や必要な手続きは、自治体や公式案内で確認しましょう。
メールに「myna.go.jp」と書かれていれば安全ですか?
いいえ。本文に表示されている文字列と実際のリンク先が異なる場合があります。見た目だけで安全と判断せず、メールのリンクを使わずに公式サイトへアクセスしてください。
メールを開封してしまいました。すぐ被害に遭いますか?
開封しただけで必ず被害が発生するとは限りません。リンクを押したか、情報を入力したか、添付ファイルを開いたかを確認してください。情報を入力した場合は、その種類に応じてパスワード変更やカード会社への連絡などを速やかに行いましょう。
不審なメールは転送して知らせた方がよいですか?
転送先が確実な公式窓口だと確認できない場合は、むやみに転送せず、リンクを押さずに削除するのが安全です。被害が発生した場合や、相談に必要な場合は、メールを削除する前に送信元や本文、URLなどの情報を安全な方法で記録しておきましょう。
まとめ:更新案内メールのリンクは押さず、公式窓口で確認
マイナポータルや行政機関を装う詐欺メールは、
電子証明書の期限、不審なアクセス、給付金などの話題で不安や期待をあおり、偽サイトへ誘導します。
公式らしいロゴやURLの表示があっても、それだけで本物とは限りません。
大切なのは、メールの指示に急いで従わず、いったん立ち止まって公式情報を確認することです。
少しでも不審に感じたら、リンクを押す前に家族や公的な相談窓口へ相談しましょう。

